2013年12月14日土曜日

【立石拠点教師密着③!】~成長とは?リーダーシップとは?~


「成長」「リーダーシップ」
最近よく聞くこの言葉。素敵なことばですよね。
でも、「成長」「リーダーシップ」ってなんでしょうか・・・?
 本日ご紹介するのは、楠瀬大志 君。
“くっすー”の愛称で親しまれる彼は、“リーダーシップ”というキーワードのもと、LFAに参加しました。高校時代、ある団体で“リーダー”に選ばれたものの、「何もできなかった」と激しく後悔し、「リーダーシップってなんだろう。」と考えるようになったそうです。
くっすーは、サマープログラムからの、二期連続での参加です。サマープログラムでは、わたくし染野も、くっすーと同じ拠点で教師をしていました。長期にわたって彼を見ていて、その素直さと、良いものを吸収していこうという姿勢に驚かされています。
また、彼は立石のムードメーカーでもあります。自称、HAPPY担当。・・・と、ちょっとよく分からないことも多いのですが(笑)、その突き抜けた明るさで、立石拠点を元気にしてくれています!

               


【話が長くなる・・・】
そんなくっすー、自分自身の一番の課題は「わかりやすく伝えること」だといいます。「要点をびしっと伝えられればいいのに、こう説明したらこれが例外になるよな・・・」と考えながら話してしまうのだそうです。たしかに、話の途中で何度も、「えっと」と詰まったり、噛んでしまったりしている姿が目立ちます。
わかりやすく伝えるって、難しいですよね。伝えたいことが多すぎてついつい話が長くなってしまったり、逆に言葉につまってしまったり。(私自身、このブログを書きながら、皆様にどう伝えればいいのだろう・・と苦戦しております。)


【成長志向という長所】
さて、「わかりやすく伝えること」が一番の課題だという彼。
対談の中で、他にもたくさんのことを話してくれました。
スタッフに指摘されて一番はっとしたのが、一つ一つの行動に意図がないこと。だから、意図をもつことを考えるようになった。」
 たとえば指導中。「あ、時間が余った。よし、プリントやろう。」とファイルを探し始める、これは完全に行き当たりばったりな対応ですよね。LFAでは、まず、その時間の理想状態を考え、そのうえで行動を選択することを求められます。
「秋季プログラムは、サマープログラムに比べて、ゆるやかに成長している。」
 サマープログラムは短期集中5日間のプログラムです。短期プログラムと長期プログラムでは自己成長の形も変わってきます。
「学業との両立が難しかったから、時間の使い方を大幅に変えてみた。」
 朝早起きをして活動し、また、タイマーをきって作業にかかることを習慣化した結果、効率がよくなったそうです。
 くっすーは、良いと思ったものはなんでも吸収し、自分自身を高めて行こうという姿勢を崩しません。常に、多角的に、“もっと良いもの”を求めた結果、彼の中で様々な学びを得たのでしょう。
 
 【子どもの成長】
 ところで、くっすーは三人の子どもに指導をしています。中学二年生の女子生徒二人と、同じく中学二年生の男子生徒一人です。この、男子生徒(仮にY君とします)は、とってもおしゃべりな少年です。そんな彼の口癖は、「俺的に当然ですから(どやあ)。」褒められればいつもこのセリフが飛び出します。逆にできないことがあったときは、「いやー無理っすよ。」と口の端で笑っておしまい、でした。
 
そんな彼が最近、できなかったときに悔しがるようになったのです。英語のテストで単語を間違えてしまったとき、悔しそうに下を向いたかと思ったら、ペンをもって自ら単語の練習を始めました。これには正直、驚きました。はたから見たら、小さな小さな変化かもしれません。しかし、Y君にとっては、とっても大きな成長です。「できないものは、できない」と考えていたY君の中に、「もっとできるはずだ。」という意識が生まれたのでしょう。この成長は、常に“もっと上”を見るくっすーのもとで学んだからこそ、つかみ取れたものであるように思います。

              

【長所と短所の共通点】
 常に上を見続ける、くっすーの成長志向は本当に素敵なものです。と同時に、それはくっすーの、“わかりやすく伝える”という課題にもつながってくるように感じられます。これは完全に個人的見解ですが、何を目指して成長するのか何を伝えるために話すのか、くっすーの中でその軸が見つかれば、彼の課題はおのずと解決されるように思います。
今後、くっすーが自分の軸を見つけ、ますます輝いてくれることを期待しています!
【冬季プログラム学生教師募集中!】
LFAでは、きっと、“普通の大学生活”を送っていては絶対に得られないような、貴重な経験ができます。多くのことを学び、多くのことを考え、自分の中での価値観の変化を感じられるはずです。
少しでも興味をもってくださったら、ぜひ、一度、HPをご覧ください。ただいま、冬季プログラム学生教師募集中です!


(文:染野あゆみ)

1 コメント:

大学生です。偶然この記事を見つけ、読ませて頂きました。こちらの浅学故にFLA様の御活動を存じ上げなかったのですが、大変分かりやすい記事で、活動内容だけでなく教師の方の熱心さも伝わって来ました。

関西地方においては依然より指摘されていましたが、首都圏における教育格差の問題は、少し考えれば分かる筈なのに何故か忘れられがちな、それ故に真のマイノリティの問題だと思います。その点でLFA様の御活動は本当に有意義なものだと心から思います。
広報のあり方も複雑な問題故に大変かと(部外者が考える限り)思いますが、これからの一層のご活躍をお祈りしています。

コメントを投稿