こんにちは!前回の記事【中の人たちからのお知らせ!新規ライターが入ったよ!】で”武士みたいな子”と紹介された広報部の丸山です。
今回の活動日誌は、足立拠点スタッフ成長記第1弾ということで、現在実施されている秋季プログラムで足立拠点のサブプロジェクトマネージャー(副現場管理者のこと、以下サブPM)として参加している森作優輝さんをご紹介します。教師だったら何をするのかイメージがつくと思いますが、スタッフと言われるとどんなことをしているのかなかなか想像できないですよね。ということで、森作さんに密着しこれから足立拠点スタッフ成長記を全4回にわたり連載していきます。今回は森作さんにインタビューをしてみました!実は私も彼と同じ時期に足立拠点で教師をしていました。なので今も足立拠点に残っている彼の想いを聞くのは、個人的にも楽しみです!
【プロフィール】
氏名:森作 優輝(もりさく ゆうき)
年齢:20歳
大学:法政大学社会学部社会学科
趣味:旅行、読書
すきな給食:あげパン
【Learning for Allでの経歴】
2013年度 春季プログラム@足立 寺子屋教師
2013年度 夏季プログラム@足立 寺子屋教師(再採用)
2013年度 秋季プログラム@足立 サブPM
―元々、Learning for Allに関わる前から教育や子どもに興味を持っていたんですか?
中学の時、憧れの先生に出会い教師になりたいと思っていました。でも高校に入ってから、教師に対して不信感を抱くようになり 、やっぱり教師なんてどうでもいいや…と。
―え、不信感?どうして教師に不信感を抱いたんですか?
一部ではありますが、生徒に向き合おうとしない教師、準備のされていない授業を行う教師に出会ったことで、自分が思い描いていた教師像と違っていて…教師を好きになれませんでした。心の奥底には教師になりたいという気持ちはあったのですが、夢や目標がどうでもよくなっていき、専門学校に行くから勉強しなくていいんだと思うことで、必死に勉強や夢から、そして自分からも逃げ続けていました。
―なるほど…。LFAに関わる前にそんなことがあったんですね。でも夏季プログラムで一緒に教師をした時、教師を目指しているって言っていましたよね?どうしてまた目指すようになったんですか?
予備校でのある講師との出会いで、これまでの考えが一遍する。
このままじゃだめだと思い、でも何をしていいか分からなかったのでひとまず、大学受験を目指して予備校に通い始ました。そこで何のやる気もなかった自分に火を付けて目標に向かって走らせ、真剣に向き合ってくれる先生に出会うことができました。厳しかったですが、生徒のことをしっかりと考え、期待してくれて、一年あれば合格すると励ましてくれる先生でした。だから自分を変えるためにはまず受験を頑張ろうと思えたんです。大学生となった今、この受験勉強があったからこそ、今の自分がいると思っています。
―人との出会いで人は変わることが出来るんだなって話を聞いて思いました。
予備校で出会った講師が人生の分岐点ですね。自分を変えてくれた恩師のようになりたい。誰かの人生にとって大切な存在だったといってもらえるような教師、本気で子どもに向き合える教師を目指したいと思うようになり、また教師になるという夢を持ち直すことが出来ました。
―では、Learning for Allに関わろうと思ったきっかけは何ですか?
大学に入り教職の授業を取ったものの、教師を目指している人は少なく、一応教員免許を取得するという人が多かったんです。あまり真剣な人がいなくて、がっかりしました。もちろん、真剣に教師を目指している人もいますが…
もっと子どもや教育の話がしたい…そんな環境はどこだろう。
熱くて真剣な仲間たちが集まる場所はどこだろう。
自分が挑戦し、成長していける場所はどこだろう。
そんな思いを抱いていた時、ネットで調べていたらLearning for Allの存在を知り、関わりたいと思いました。
ー私はこの団体の課題意識にすごく共感して関わろうと思ったんですが、森作さんはどうでしたか?
調べていた頃はLFAの課題意識には共感できず、経済的に問題を抱えた子どもや学習に遅れを取っている子どもに対して、課題意識を持つことが出来ませんでした。実は…勉強が出来ないのは自分の責任でもあるんじゃないかなと思っていたんです。LFAの春季プログラムに参加したのは、教師をして成長したかったからでした。
―元々は共感していなかったんですね。でも夏に一緒に教師をしてきたときの森作さんからは、以前はそんなふうに思っていたなんて想像つきませんね。ではそんな森作さんは2回のプログラムを通じて、教師としてどのような経験をしましたか?
春季プログラム前は子どもたちの現状をよく知りませんでしたが、プログラムを通じて経済的な理由で満足な学習環境にいることが出来ない子どもや、学習に遅れを取り自分に自信が持てない子どもがいることを知りました。でも本気で子どもと向き合うとか、子どもの可能性を信じるとか口で言うのは簡単だけど、それを行動に起こすのは正直難しかったです。
教師をして「子どもの進みたい道を支えてあげるのが教師なんだ。主役は教師ではなく子ども。」と分かり、教師目線ではなく、子ども目線で物事を考えられるようになりました。
ー子ども目線って本当に大切ですよね。私も夏に教師をしてこのことに気がつきました。今までどうしたら分かりやすく教えられるのかとか考えていましたが、今子どもはどんな気持ちなんだろうって感じ取って教えることの方が大事なんだなって分かりました。
これまで子どもにとってかけがえのない存在になれる教師を目指していましたが、今は子どもが10年後ふとした瞬間に思い出す、そんな教師になれればいいと思っています。3か月と言えど、春季プログラムは子どもの人生に大きく関わっていました。
夏季プログラムでは、春の教師経験を活かして他の教師の見本になれるように頑張りました。しかし春のやり方がそのまま夏に通用しないということが分かり、教師としての在り方を考えさせられる結果に。生徒が可愛くて、甘やかしてしまう部分もあり、子どもにとって教師ではなく勉強を教えてえてくれるお兄さんのような存在になってしまいました。教師としての軸は何か、教師としての子どもとの接し方について考えるようになりました。
―一緒に教師をしていた時、森作さんが教師のあり方について悩み考えていたことがすごく伝わっていました。距離感とか、子どもに寄り添うって難しいですよね。
でも勉強を頑張っている子どもたちの姿を見て、教師が真剣になり子どもたちと向き合った分だけ、子どもたちも向き合ってくれると感じました。重ねるごとに自分の生徒が笑顔を見せるようになったり、こんなことが出来るようになったよ!と言ってくれるようになったり…。たった5日間でも子どもは変わるということを実感した夏でした。
子どもとそして自分と向き合えたこの春から夏の期間は、忙しく辛く悩みも尽きませんでしたが、それ以上に幸せな3か月でした。
―森作さんは教師をすることにとても喜びを感じていたように思うのですが、どうして秋はサブPMをやろうと思ったんですか?是非サブPMになることを決めた理由を教えて下さい。
2回の教師経験を通じて、子どもがいないと頑張れない自分に気付きました。子どもがいないと頑張れない自分にさよならをし、子どもと直接に関われなくても子どものために頑張れる自分になりたい。だからあえて教師ではなく、子どもと少し離れているサブPMとして秋季プログラムに参加することに決めました。これまで子どもと真剣に向き合うことが出来たのは、スタッフが自分と向き合ってくれたからです。自分が変われたのはスタッフのおかげですね。
―すごくその気持ち分かります!私もスタッフがいてくれたおかげで真剣に子どもと向き合うことが出来たり、自分自身を変えていったりすることが出来たりしましたから。
今度は自分がスタッフとして教師たちと向き合い、教師たちが最高の経験だった!と言ってくれるような秋季プログラムにしたいと思っています。
―最後にサブPMとして参加する秋季プログラムに向けた意気込みをお願いします。
安心と挑戦の文化を創って、誰もが結果を追求できる拠点を目指したいです。自分の強みは熱意であり、これは周りにも広げていけると思っています。そのために自分の強みを発揮して、足立拠点に子どもと本気で向き合う文化を創っていきたいと考えています。
―私はその熱意に感化されて、この夏子どもの笑顔と結果のために頑張ろうと思うことが出来ました。きっと秋の教師たちにもその熱意が伝わると思います。
そして教師やスタッフというよりは学習者として挑戦、成長する秋、そして子どもや教師がプログラム終了時に変われたと実感できるような秋にしたいですね。
夏季プログラムの足立の教師たち!右端2人が森作さんと丸山です。
Learning for Allは、こうした強い想いを持ったスタッフ、そして教師によって運営されています。夏季プログラムで一緒に教師をやっていた森作さんの想いをインタビューを通じて知り、私自身とても興味深くお話を聞くことができました。
秋季プログラムは今週で5回目をむかえます。足立拠点のサブPMとして、子どもに結果を与え続けることの出来る拠点、教師自身も成長出来たと実感出来る拠点を創り上げていってほしいと感じています。プログラム最終日にはどのような笑顔を子どもたちは見せてくれるのか、今からとても楽しみです!
ここまで読んで下さってありがとうございました。
Learning for Allへの参加を検討されている方、興味が湧いた方は是非一度説明会へ足を運んでみて下さい。説明会では、プログラムの概要や魅力、過去プログラムに参加した教師や団体スタッフとの座談会などを行っています。
また現在、冬季プログラムに向けた教師を募集しております。12月15日(日) 23:59がエントリー締め切りとなっておりますので、それまでにご応募頂ければと思います。
皆様とともに活動できることを心待ちにしております!
(文:丸山 茜)
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