サマプロ研修中の魅力的な人物写真10選

写真を眺めていると、環境や心情って顔に出るんだなあって思うよね。 こんにちは!広報部の山崎です。 悲喜こもごものサマプロから2日後。私は都内某所で実施されている、サマプロの事後研修、その名も大リフレクション大会に来ていました。

中学が大嫌いだった私が中学校教員を志すことを決めた理由

こうして皆さんに向けて文章を書いている私、現在Learning for All(以下LFA)の広報部に所属しております山崎未来と申します。ご縁がありまして、今回はこうして皆様の目に触れる文章を書く機会を頂いたので、僭越ながら最近私の身に起こった出来事を紹介したいと思います。教員という職業に関心のある方向けの要素が強いですが、せっかくここまで目を通してもらえたのであれば、最後までお付き合い頂ければと。

子どもの可能性を信じることを忘れてはならない。―教師体験談 中川愛

今回の活動日誌は、2012年秋季寺子屋くらぶの葛飾拠点に寺子屋教師として参加し、冬季寺子屋くらぶにも再採用教師として参加される中川愛さんをご紹介します。秋季の寺子屋での学びやご自身の成長、子どもへの思いを語って頂きました。

Facebook投稿用ボツ写真で遊んでみた

みなさまこんにちは!Learning for All広報部の山本です。現在LFAでは、Learning for Allサマープログラムのエントリー締め切りが間近にせまっていることを受けて、facebookページでこのようなカウントダウンを行っています。

どこよりもアツい夏!LEARNING FOR ALLサマープログラム実施のお知らせ

海だ花火だ夏フェスだ! 夏ですね!暑い暑い。電車に乗っていてもTVを観ていても、「夏だから~」みたいな広告、CMをよく見かけて、夏ってやっぱり特別な季節なんだなあってことを感じます。広報部の山崎です。このブログの読者の方は大半が大学生なのかな?と個人的には感じているのですが、大学生の夏休みと言ったら、もう、何でもできそうな感じがすごい。気になるあの娘を花火に誘ったり、サークルでBBQに行ったり(リア充!)、何をしようか、めくるめく夏休みを満喫している方も多いのではないでしょうか。

2013年10月29日火曜日

【秋季プログラム拠点紹介②】葛飾区の新拠点、立石拠点のご紹介!

 涼しさが身に染みる季節になりました。
大好きな焼き芋をほおばることが最近のささやかな楽しみです。

 みなさんはじめまして!三人目のブログライター、染野あゆみです。
私は今年の春と夏に教師をやらせていただき、現在は広報部としてLFAの活動に携わっています。

  さて、今回は拠点紹介シリーズ第二弾!立石拠点をご紹介します!

【立石拠点基本情報】
  立石拠点は今回が第三期目。今年2013年春に始まった、最も新しい拠点です。
 場所は葛飾区で、生活保護受給世帯の子どもたちを対象に活動するケースワーカーのNPO団体のハーフタイム様葛飾区福祉事務所西生活課様と連携し、活動しています。

 余談ですが、わたくし染野は、今年の春、第一期立石で教師をやらせていただきました。今こうして、大好きな子どもたちのいる立石拠点の記事を書けることが楽しくてたまりません!
 
【幅広い年齢層の子どもたち】
 ところでこの立石拠点、第一期目の春はこじんまりとした拠点でした。教師の数は5人、対する子どもも最大で6人。
 しかし今や、子どもの数はなんと14人!倍以上に増え、にぎやかになりました。嬉しい限りです。



 また、立石拠点の他との違いは、小学生を受け入れていることです。今は4人の小学生の男の子がいます。集中がきれてきたころに、「このプリントが終わったら算数ゲームをやるよ。」とトランプを見せると、途端にスイッチが入って一生懸命問題に取り組む子、ぶっきらぼうなふりをしていても、ほめられると笑顔を隠し切れずに下を向いてにこにこしている子、休み時間に熱心にお絵かきをして、満足げに見せてくれる子。まだまだ遊び盛りでやんちゃな彼らを見ていると、自然と笑顔になれます。彼らは、立石拠点のエネルギー源です!

【子どもたちの成長】
 ここで少し、思い出話をさせてください。

 1か月ほど前、寺子屋間寺子屋という指導が行われました。これは、自習に近い形での指導で、プログラムとプログラムの間の、正式な寺子屋が開催されない期間に行われます。子どもたちが、プログラム期間中でなくても継続した学習を行えるように、と、昨春より導入されました。( →詳細はこちら )
 
 この寺子屋間寺子屋で、驚くべきできごとがあったのです!     

 立石拠点には、無口で、男の先生としか話すことができない男の子(仮にA君とします)がいます。春に私が話しかけても、言葉を返さないどころか首をふることすらしない、そんな子でした。
  この日もわたしは、彼からの反応を特に期待せずいつも通り挨拶をしました。それでおしまいかなって、思ってたんです。――だから少し、動揺してしまいました。

 「・・・今笑ってくれたよね?」
 
 A君がわたしの目を見て、笑顔であいさつしてくれたのです!
 それだけではありませんでした。休み時間にカーテンに隠れて遊んでいる彼にちょっかいをだしてみたら、「へへー」と嬉しそうに出てくる。指導中、分数の問題が解けたときには、ハイタッチまでしてくれました。(もう、嬉しくて嬉しくて、最近はこの話ばかりしています。)

                


 ところで、彼の変容の理由は何なのでしょうか。
 実はA君、寺子屋に来る前は学校の算数のテストが30点でした。――彼はどんな気持ちで授業を受けていたのでしょう。内容はどんどん難しくなって、わからないことばかりが増えていく、それでも教室に座っていなければならない。すごくつらいんだろうなあ、って思うのです。
 しかし、そんなA君も、寺子屋に通うようになって、どんどん勉強ができるようになりました。これは保護者様に伺った話ですが、A君は家で「学校ではできなくても、寺子屋ではできる。」と嬉しそうに話していたそうです。自分のペースで理解できるまで待ってくれて、何かひとつ、できることが増えると、その努力を認めてくれる。そんな、自分に寄り添ってくれる一人の先生と、毎週笑顔で迎え入れてくれるたくさんの先生に出会えたことは、彼にとって大きなものになっているのではないでしょうか。

 もちろん、この活動が全てとは思いません。家や学校で、なにかいいことがあったのかもしれません。
 ですが彼にとって、この立石拠点が、安心でき、心を開ける場所であるということは間違いないでしょう。

【今後の課題】
  このように立石拠点は今、子どもたちが変わっていく場所になりつつあります。
  しかしやはり課題は残っています。寺子屋では解けても学校の勉強には追いつけない。一度できたことも定着が甘い。子どもたちが学力やそれ以外の部分でも成長し、自立していくためには、もっともっと結果を残さなければなりません。
 「寺子屋拡大の起爆剤」――研修開発部の入澤は、立石拠点をこう形容しています。新拠点であるここ立石が、子どもの変容という結果を残すことで、この活動を広めること、つまり、より多くの子どもの未来を変えることにつながるでしょう。

【秋季プログラムでの目標】
 さて、秋季プログラムの教師たちは、今まさに成長過程にある立石拠点を引き継ぎます。秋季立石の教師たちはみな、温かい雰囲気をもち、他拠点に比べて落ち着いた印象を受けます。しかし、子どもたちへの想いは、熱いです。
 先日指導初日を終え、「たくさんの課題がみつかった」と引き締まった顔つきをする教師がいました。思ったような指導ができず、「子どもにかわいそうなことをした」と涙する教師がいました。
 「子どものために」という強い想いをもつ彼らなら、必ずや、結果をのこしてくれるはずです。
  
 教師だけではありません。拠点を運営している二人の現場スタッフ(通称PM:プロジェクトマネージャー)もまた、一心に子どもたちの成長を目指しています。PMは、子どもたちに直接指導をできるわけではありません。だからこそ彼らは、いかにして子どもたちが安心して勉強に取り組める空間を作るか、教師がよりよい指導をするためにどうすればいいのかを常に考え、一分一秒に意図をもち、一挙一動に注意して、真剣に取り組んでいます。近くで見ていて、素直に、かっこいいと感じます。
  そんなPMsに、秋季プログラムの意気込みを聞いてみました。

◆メインPM栗原和樹
              

 個人の目標は2点あります。
 まず1点目は子どもの成長です。冬が終わったときには、自分の学年の学習内容に追いついていることが目標です。今立石に通ってきている子どもは1つ前の学年の内容をやっている子がほとんどです。その子たちが次の学年に進んだ時に自信を持てるようになっていてほしい。そのためには、この秋が「勝負の秋」になると感じています。
 2点目は自分自身の成長です。今季初めてメインPMを務めます。そこで今できる最高の結果を出したいです。最高の結果というのは、1点目子どもの成長のことです。
 そして、今関わっている研修開発の中でもしっかりと成長し、より多くの子どもたちの笑顔を実現したいと思います。そのために研修では、理論と実践をつなぐことをできるようになりたいと考えています。

◆サブPM高橋由衣
              

1点でも高く-学びの促進者として-】
 学びの促進者とは、学ぶための安心の居場所を提供し、挑戦するための環境を整える人だと考えています。
 子どものために、教師のために、直接私が問題解決をしたり、タスクを処理したりできるわけではありません。しかし、必要なときに必要なサポートをし、あたりまえのことをあたりまえにできるようにすることで、子どもと教師の成長を1点でも高くつかみとっていきたいです。

  教師でもPMでもない、広報という一歩離れた位置から見ているからこそ、立石チームの一人一人が互いに影響し合い、チームとして立石の子どもたちの成長を掴んでいるのだと感じています。きっとこれから、立石チームはもっともっと良いチームになり、そして、子どもたちが今まで以上の笑顔を見せてくれることでしょう。

              

 さて、今回はPMsの言葉を紹介させていただきましたが、今後は教師たちの成長を発信させていただきます。立石拠点の3名の教師に密着し、プログラムが終わるまでの彼らの奮闘を、毎週ブログで記していきます!LFAに参加した大学生はどのように成長するのかそうろうご期待ください!
 最後までお読みいただきありがとうございました!

 ちなみに、立石だけでなく、他拠点の紹介もしています。
◆拠点紹介シリーズ
 金町拠点➡近日公開


(文:染野あゆみ)

2013年10月24日木曜日

【秋季プログラム拠点紹介①】学校連携拠点 足立区寺子屋をご紹介!

こんにちは!だんだん寒くなってきましたね。我が家ではホットカーペットを使い始めました、広報の丸山です。2回目の投稿となりますが、まだ緊張しています。
突然ですが、みなさんは東京の寺子屋が何拠点あるかご存知ですか?
秋季プログラムを実施している3拠点のうち、今回は秋季プログラム拠点紹介シリーズの第一弾として足立拠点の紹介をしたいと思います!

足立拠点の基本情報
まずは簡単にですが、足立拠点についてご紹介!

対象学年:中学1.2年生
教科:英語・数学
秋季の生徒の人数:13
秋季の教師の人数:6
スタッフの人数  :4

【足立拠点設立の経緯】
足立区寺子屋は前校長のお声掛けによって2012年の夏から始まりました。
そもそも足立区は、経済的要因も影響して、東京23区で最も学力が低い地域と言われています。



短大・高専・大学・大学院の卒業者比率マップ

実際に中学校でも経済的に困難な状況にある子どもが多く、学習の遅れも深刻です。しかし集団授業を基本とする学校教育の中だけでは、成績が振るわない子どもの現状に対してサポートすることは難しいというのが現状…。このような状況の中で、学習で躓きを抱える子どもたちが、自信を持って学校生活を送れるようにするために、寺子屋が学校現場に入っていくこととなりました。


【足立拠点の子どもたち】
秋季の足立拠点の子どもは全13名です。寺子屋に通う子どもは低所得世帯に限らず、学校の先生方によって学習支援が必要と判断された学力下位層の子どもたち。また子どもごとに家庭事情や抱える困難は様々です。

英語が中学1年の範囲から、数学であれば小学校の分数の計算から躓いていてしまっている中学2生、一学期の内容ですでに躓き始めてしまった中学1年生。また一度習い、理解したことでも時間が経つと忘れてしまうため、なかなか新しい単元に進むことが出来ない等といった課題も。
そして家庭では保護者の子どもに対する学習意識が低いことが多かったり、兄弟の面倒を見なければいけないことから学習時間を確保出来なかったり…様々な困難を抱える子どもたちがいました。

しかしこのような状況に置かれた子どもたちは、「もっと出来るようになりたい」という気持ちを持っていて、全員が部活に所属しながらも毎週寺子屋に参加したいという意思で寺子屋への参加を決めています。


【これまでの変化】
今回の秋季プログラムで足立区寺子屋は第6期目を迎えています。

 2012年度のプログラムでは、子ども一人一人に寄り添った指導等により、子どもが主体に授業に参加したり、苦手な科目にも積極的に取り組むようになったりするなどの成果が見られました。また学習意欲アンケートに大きな向上や、定期テストでの点数の上昇も一部で見られるようになりました。

2013年の春季プログラムでは、1年後に子どもたちが「自立して目標に進んでいける状態」を目標として、子どもが自信や目標を持って楽しく勉強が出来ると共に、子どもの努力が結果に結びつくような指導を行いました。その結果、ほとんどの生徒が成績を上げることが出来ました。


【サマープログラムでの子どもの変化】
5回目であるサマープログラムに私は教師として参加しました。そこで実際に私が目にした子どもたちの変化についてお話しようと思います。

 サマプロ初日の子どもたちは自分に自信がありませんでした。授業中には「私、バカだからさ」「答え合ってないよ」「出来ないかも」などという言葉…。休み時間に「何か夢や将来やりたいことを持っている?」と質問すると、「持っているけど…どうせ叶わないから」という返答…。まだ中学2年生であるのに、夢や希望を持ってワクワクしながら将来を思い描くことが出来ない。

  
では子どもたちが自分に自信も持てるようになるために、教師が出来ることとは何だろう?
そこで夏の足立拠点が重視したのは勉強への「楽しさ」を感じてもらうこと、そして「圧倒的な結果」を出すことでした。そもそも勉強が楽しくなければ寺子屋は子どもたちにとって苦痛なものになり、続けることは出来ません。逆に勉強の「楽しさ」を知ることが出来れば、一人での学習も継続して行うことが可能。

そして夏に頑張ってきたことやこれまでの努力を結果に結びつけることで、それが子どもたちの自信へと繋がります。そればかりでなく、諦めないで頑張り続ければ出来るようになるということを、学習を通じて実感し、夢に対しても諦めずに頑張ろうと思えるようになるのでは?そのためには「圧倒的な結果」を出すことが何よりも重要な夏となりました。

結果として、この夏に子どもたちは大きく変化をしました。授業中と飛び交う「分かった!」「出来た!」「頑張った!」という言葉、「こんなにたくさん解いたんだ」「こんなに集中したの初めて」という自分自身への気付き。また事後テストから子どもたちが自信を持って書いている様子や基礎が出来るようになっていることも見られました。

そしてサマプロ最終日にはある子どもが私に言ってくれた言葉、「夢に向かって頑張ってみる!そのために今は勉強を頑張らないといけないんだね。」と。たった5日間で子どもたちは、自分の夢について自信を持って語ることが出来るようになり、夢に向かって頑張ろうと思えるようになっていました。


残っている足立拠点の課題
5期目のサマプロでは、今まで以上に飛躍的な学力向上、寺子屋に通うことで寺子屋なしでもやっていけるようになる環境づくりが求められていました。

「寺子屋に通うことで寺子屋なしでもやっていけるように」とは一見矛盾しているように思えますが、これには学校連携拠点だからこそ出てきた課題です。足立拠点は学校との兼ね合いから、寺子屋が生徒を指導することが出来るのは中学2年生まで。つまり寺子屋という場所はいつまでも子どもたちに対して開かれ続ける場所ではない…ということ。


これまで足立区寺子屋は子どもたちに安心感や期待感と学力向上を得ることが出来ましたが、寺子屋なしでもやっていけるような「自立して目標に進んでいける状態」を実現するところまでは完全に出来ていません。
中学2先生が中学3年生になってしまったら寺子屋のように少数クラスで自分に向き合ってくれる学習の場が失われてしまいます。そのため中学2年生の子どもたちが卒業する時、寺子屋なしでもやっていけるように「自立して目標に進んでいける状態」を実現していくことが今後の足立拠点に残された課題と言えるでしょう。  


秋季プログラムでの目標
このように足立拠点はこれまで努力を重ね、この秋は子どもたちにとって大きな転換点となります。
秋季プログラムで足立拠点のプロジェクトマネージャー(現場責任者)を務める増山珠美に秋季プログラムでの目標を聞いてみました。


秋季寺子屋で一番達成したいこと、それは、『足立拠点で生徒が「学力」と「自律的学習習慣の定着」という結果を出すこと』です。生徒ひとりひとりが、自らの学力の向上を数値で把握し、最終目標である寺子屋がなくとも自立して目標にむかっていける状態に大きく近づいて欲しいと思っています。
この拠点目標の達成のために、私自身が秋の目標として掲げているのは「人を育てられる人を育てる自分になること」です。拠点の他のスタッフが教師と、そして教師が子どもと一緒に変容を遂げていくための環境を全力で整えていきたいと思います。
また、これによって一番達成したい「結果」にコミットすると同時に、スタッフ・教師が人を育てられる人になっていくことで、LFA全体、今後の足立拠点においても、意義深い期にしていきたいと考えています。
そのために、自分自身が常に学習者であり続け、「学びの秋」を誰よりも楽しみたいと思います!


学習を通じて、子どもたちが「出来た」「分かった」という実感が出来る経験をすることで、自分自身に自信を持てるようになり、そしてなく、子どもたちのポテンシャルを引き出すことも出来る。
秋季プログラムに参加している足立拠点のスタッフや教師たちは今、結果を出し続けられる秋、子どもが自立する秋にするため、全力で子どもたちと向き合っています。

最後まで読んで下さってありがとうございます。
この記事で寺子屋に興味を持ってくれたそんなあなた! LFAの一番の魅力の一つの研修の記事を是非読んでみて下さい!(→ 事前研修内容のご紹介

秋季プログラムは始まってしまいましたが、112日(土)から冬季プログラムの告知が始まります。私たちと一緒に子どもたちの成長に関わりませんか?また11月には説明会も開催されます。少しでもLearning for Allに興味を持って下さった方、是非説明会にお越しください。スタッフ一同心からお待ちしています。


(文:丸山茜)



2013年10月8日火曜日

「思わず涙を流した初めての寺子屋間寺子屋」

だんだんと涼しくなり、澄んだ青空が秋を感じさせますね。

こんにちは!今回初めてブログの執筆をします広報の丸山です。初めての記事で緊張しています。
まずは自己紹介から。私は今年の夏、足立区という拠点でのサマープログラム(以下サマプロ)に教師として参加し、現在は広報スタッフとして活動中。これからLearning for All(以下LFA)の活動や魅力を皆さんにお伝え出来るように頑張っていきます!
自己紹介はこのへんにして、「てらかん」ついてお伝えしていきます。

【寺子屋間寺子屋とは?】
昨年から春季寺子屋と秋季寺子屋の間に、毎週土曜日に葛飾区の金町拠点、立石拠点で実施されている寺子屋のことで、「てらかん」と呼ばれています。寺子屋に通う生徒たちは継続して勉強をすれば、前季で学んだことを覚えていられます。そのため正式な寺子屋が実施されない期間にも、子どもたちが継続して勉強出来る場を提供することが寺子屋間寺子屋の目的となっています。


【寺子屋間寺子屋の魅力とは?】
「寺子屋間寺子屋」は、子どもたちに学習するための環境や機会を提供するとともに、一人ひとりにあった指導を行うことが出来る場。それは通常プログラム「寺子屋と共通することでもあります。(通常プログラム「寺子屋」って何だ?と思った方は、是非LFAをホームページへ!)

では「寺子屋」との違いとは?私は「寺子屋間寺子屋は次に繋がる掛け橋」であると考えています。なぜならプログラムとプログラムの間を繋ぎ、子どもたちが学習出来る環境づくりを継続することで、子どもたちの未来の可能性を更に広げているからです。またてらかんは、スタッフや教師経験者で運営されています。プログラム終了後も日々の子どもの成長を見守れること、子どもの変容に関わることが出来ること、教師も引き続き成長出来ることはLFAの新たな魅力ですね。



ここまで簡単にではありますが、てらかんについてご紹介させて頂きました。ですが、もっとてらかんのことが知って頂きたいので、ここからは私自身の体験談を交えながら、さらに詳しくてらかんについてお伝えしていきます!

【プログラム参加前の私の疑問】
自己紹介で申し上げました通り、私は夏からLFAに参加しているのですが、実はプログラムに参加する前、ある疑問を抱いていました。

「あれ・・・?プログラムの間が空いている。」

LFAは学習支援を通じて、様々な要因で困難を抱える子どもたちと向き合い、子どもたちの学習遅滞の解消、自己肯定感の向上の実現のため、長期プログラム(春季、秋季、冬季)と短期プログラム(夏季)の2つを行っています」とホームページに書かれているのを見て、私は夏季プログラムと秋のプロクラムの間が1ヶ月ほど空いていることに気になりました。
誰しも学んだことを復習しなければすぐに忘れてしまいますよね、一週間前の晩御飯を思い出せないように。学習に遅れを取っている子どもたちにとっても、一度学んだことを長期的に覚えていることは、簡単なことではありません。また学習習慣がついていない場合もあるため、一ヵ月近く寺子屋がなかったら、きっと前季で学んだことを忘れてしまうのではないかという懸念も抱きました。
もちろん忘れてしまったら、次のプロクラムもう一度同じこと学習すれば良いのですが、そのことに対して子どもたちはどう思うのでしょうか。きっと悲しい思いや残念な思いをするんじゃないか…彼らは前季に頑張った、出来るようになったと実感し、少しずつ自分自身に自信が持てるようになっているはずです。それなのにまた次のプロクラムでも同じことを学ぶことになり、更には問題を解いたら出来なくなっていた、なんてことが起きたら子どもたちはがっかりすることでしょう。もしかしたら、せっかく自分に自信を持てていたのにその自信がなくなってしまうかも…。そんな子どもたちの姿は見たくない。そのためには、子どもたちが学習出来る境づくりを継続していくことが何よりも大切であると思っていました。
このような疑問を持ちながらサマプロに参加したのですが、プログラム終了後、私は長期プログラムと短期プログラム以外にも子どもたちが学ぶ場があることを知りました。それが先ほどご紹介した「寺子屋間寺子屋」。てらかんのおかげで、私の疑問は見事に払拭されました。



【てらかんでの私の体験談】

さて次はサマプロ終了後、私がてらかんで2度教師をした体験談について。

てらかん初日。指導形式はサマプロと大きく変わったところはなく、むしろサマプロを経験しているからしっかり指導出来ると思っていました。しかしそれはとんでもない思い違いでした。授業中の子どもの様子が明らかにおかしい。褒めてもあまり嬉しい表情をしないし、問題が解けても喜ばず、自らの頑張りを認めようとしない…授業中の子どもの様子はこのようなものでした。私は授業の終盤でようやく事の原因に気付くことが出来ましたが、そこから子どもを変えることはできず…てらかん終了後、気付いたら私は涙を流していました。



【私が涙を流した理由】

てらかんで子どもの様子がおかしかった原因は、話すスピードでした。
話はサマープログラムに一旦戻りますが、私はサマプロ中に教師としての課題を見つけることが出来ました。その課題とは話すスピード。よく緊張しているの?と聞かれるのですが、そんなときはたいてい早口らしい。自分では普通に話しているつもりだし、全然緊張していないんだけどなあ…。それでも昔からよく指摘されていたので、人と話すときはゆっくり話すように心掛けていました。
しかし私は授業になると、自分では気付かないうちにどうしても早口になってしまう、伝えたい、分かってもらいたいという気持ちが強くなることで。しかし子どもにとって、それはせかされている気分になり、安心して学習が出来なくなると気が付き、サマプロでは常に「ゆっくり、ゆっくり」と自分に言い聞かせながら指導をしました。

このようにサマプロで自らの課題を発見したにも関わらず、てらかんでサマプロでの経験を活かせなかった自分、また授業中の子どもに様子がおかしなことに気が付いていたのに、ただただ焦るばかりで何もすることが出来なかった自分。そんな自分に対して腹が立ち、成長してないことが悔しくて溜まりませんでした。サマプロで私は一体何をしてきたのか?何を学んできたのか?それで私は思わず悔し涙を流してしまったわけです。何よりも子どもたちに申し訳ないことをしました。早いスピードで話された子どもはきっと焦りを感じ、授業中不安な気持ちだったのでは。
二回目のてらかん。前回の思いを晴らすため、話すスピードを意識して授業に臨みました。そうしたところ、前回と子どもの様子が明らかに違っていました。話すスピードを変えたことによって、安心空間を作ることが出来たのかなあ…。問題が出来たときにはガッツポーズをしたり、自分に対して「素晴らしい」と言い自分自身を褒めたりと、自分を認め、自分に自信を持っている子ども。また「やったー!」や「褒められて嬉しい」等とプラスな発言が授業中に多く出るようになり、内心私はほっとしました。



 てらかんで教師をしていなければ、サマプロ前の私に戻っていたかもしれません。てらかんでも振り返り(リフレクション)の機会があり、そこで自らを見つめ直し、課題を発見することが出来ます。子どもたちと向き合うことで子どもが成長していくと同時に、教師も成長する。てらかんは教師が更に成長出来る場であると思います。


「サマプロだけで終わらせるのは勿体ない!」
私はプログラム後、LFAを通じて自分自身を更に成長させていくことが出来ること、子どもが日々変容していく様子を見守り続けることが出来ることを知り、今後もLFAに関わっていきたいと強く思いました。しかし私は教師として秋季にどうしても参加することが出来ず、悩んだ末に出した結論は…どのような形でもいいのでこれからもLFAに関わっていきたい!ということで現在は広報スタッフとして活動しています。今後も広報スタッフをしながら、てらかんで教師をして、子どもたちと向き合っていきたい!



ここまで読んで下さってありがとうございます。
秋季プログラムのエントリーは終了してしまいましたが、冬季プログラムの『告知開始が11/2()から始まります。LFAに興味を持った方、前回参加するか迷っていた方、私たちと一緒に子どもたちと向き合ってみませんか?以前プログラムに参加して下さった方、また私たちと一緒に子どもが変わっていく姿を見ませんか?今回私が関わったてらかんのような関わり方もありますよ!スタッフ一同、皆様の参加を心よりお待ちしています。


(文:丸山茜)

2013年10月4日金曜日

「事前」研修だけじゃない!大リフレクション大会に行ってきたよ!

サマプロって、期間が短いだけに密度が高いから、「悲喜こもごも」って表現がぴったりだなあと。こんにちは!ここで書く記事も早5本目、広報部の山崎です。

さてさて、先日はサマプロ事前研修の様子を少しだけお知らせしました。(「え?そうなの?」という方はこちらのエントリを要チェック!)子どもとのコミュニケーション法や教科指導法、課題解決の方法などをご紹介しましたが、LFAの研修はまだまだこれだけではありません。前回の記事が「事前」研修のご紹介であったことからも察することができる?ように、研修が行われるのはプログラム前だけではないのです。そんなわけでして、今回は以前このブログでもちょっとだけ登場したサマプロの事後研修、その名も大リフレクション大会の様子をお伝えしたいと思います。ちなみに長期プログラムだとこれに加えて中間研修っていうのがあるよ!

825日都内某所。大リフレクション大会(以下大リフ)の会場に向かうため、サマプロ教師たちが集合場所である会場最寄り駅に集まっていました。天気は快晴。今日も暑いです。私もその場にいたのですが、事前研修の集合時とは全く違う、自分の経験を話したくてうずうずしているオーラが教師たちから発されていることをなんとなく感じていました。
そもそも825日に実施された研修の様子を今更伝えるって遅い  それでは、時間を置いたからこそ俯瞰できる、LFAブログ主任ライター山崎のレポートをお楽しみください。

駅からの移動中の1コマ。葛飾スタッフかめちゃん(ドランク〇ラゴン鈴〇に似ていることで定評がある)と教師のゆいまーる。ゆいまーるはサマプロ教師を経て、この秋からスタッフとして活動しています。


①課題意識の振り返り

1コマ目は課題意識の振り返りということで、現状の教育格差に対して、LFAのプログラムで何ができるのかを拠点ごとに考えました。ここで登場するのが「システム思考」という考え方。これは物事を一連の要素のつながりとして捉え、そのつながりの質や相互作用に着目するものの見方です。たとえば、親になる人の数が増えると出生率が増えますよね。そうするとその出生率の増加は人口の増加へとつながります。今回は、「寺子屋だからこそ生み出せる正のループ図の作成」ということで、寺子屋教師、子ども、保護者などのいくつかの要素をもとに、実際にループ図を書いてみました。
システム思考、出てくると個人的には「げっ!」てなります。私はどちらかというとロジックが弱いので、これをやっても自分では物事同士のつながりに気付けなかったりするんですね。。。他のスタッフに指摘されて「あ、そっか!そこもつながっているのか!」ってなる。しかしこのループ図、物事を俯瞰して見るには非常に優れたものなのです。前回紹介した課題解決にも使えるし。あとはいろんなバックグラウンドを持っている人が集まってやってみるとおもしろい。自分にはなかった視点がどんどん出てきて、ループ図が広がって行く様子を見ていると爽快感を覚えます。

寺子屋だから生み出せる正のループ図の作成。
つないでみたら、こんな感じになりました。


②プログラム自体の振り返り

 続いては、プログラムに参加した自分自身についての振り返りを行いました。「あなただからこそなれる教師はどんな教師ですか?」「プログラム参加前からの変化のきっかけは何ですか?」等の質問の回答をワークシートに記入し、拠点内のグループごとに分かれて共有します。初めはすぐに机に突っ伏してしまった子どもが最終日には「もっと問題を解きたい!」と意欲的に学習に取り組んでくれた、「先生のおかげで数学が好きになりました。これからも勉強がんばります。」と言ってもらえて涙が出た、自分自身の弱みと徹底的に向き合った結果、自分が確かに変わったことを感じる…。共有の際は、会場中から教師のアツい想いが聞こえてきました。中には感極まって涙を流す教師も!「フィードバックを担当してくれたスタッフのおかげで…」なんて声が聞こえてくると、スタッフ陣としてもとても嬉しいです。にやにやします。

       とある教師の振り返りシート。枠の外まで文字がびっしり!!


③未来新聞の作成

最後に行ったのが、「20年後の最良の未来の策定」というタイトルの研修。日本の教育課題、LFA、教師自身、教えた子どもたちが20年後どのようになっているのか思いを巡らせ、最良の未来を言語化します。ここでは、「20年後自分はどこで何をしているのか?」というテーマでペアになって対話を行った後、自分自身の課題意識から落とし込んだ20年後の未来を策定しよう!ということで、未来新聞なるものを作成しました。初めは自分自身の新聞をひとりで作成し、その後拠点ごとに、自分たちの拠点やLFAの未来を考えます。
これ!超楽しい!私自身は作成はせずに見回っていただけでしたが、本当に実現しそうな堅実なものから、独創的なアイデア満載のものまで、教師たちの個性が生かされた本当に様々な新聞が出来上がりました。文章で説明するより実際に見てもらった方が魅力が伝わると思うので、ここからは貼れるだけ写真を貼ってご紹介しようと思います。

北区スタッフそがあみの新聞。
小学校の先生になりたい彼女の明確なビジョンが描かれています。

北区現場責任者やのちんの新聞。こちらも学校の先生になった未来ですね!

こちらは墨田教師のそめちゃん。読み聞かせに言及している点、言葉が好きな彼女らしいです。
※ちなみにそめちゃん、近々このブログのライターとしてデビューしますよ!!

これは北区教師のだでぃのもの。左上の自画像がものすごく似てる…笑

北区教師のごっち。
ちょっと読みづらいのですが「ごっち氏、初代大統領に就任」って書いてあります。笑

こちらは北区教師のかんな。彼女が学んでいる福祉の知識が活かせる未来です。

ここからは拠点全体の新聞を。これは葛飾拠点の新聞。
日本の教育、LFA、拠点の子どもたち、と幅広い対象に言及しています。

これは足立拠点ですね。右下、「学校拠点1000校」の記述が学校連携拠点の足立らしいです。

これは北区拠点。右上、「大学までの全教育が無償化に!」とあります。素敵な未来です。

最後は墨田拠点の新聞。「教職課程にLFAプログラムが必修化」とあります。
まじでそうなってほしい…!


 大リフレクション大会の模様、いかがでしたでしょうか。私、結構大リフ行っているよなあと思って数えてみたところ、今回のサマプロで4回目の参加だったのですが、独特の空気感は何度参加しても変わらないなあと感じました。 なぜかと言うと、大リフ、受容の空気がとても強いのです。この受容という文化、LFAではとても大切にさせているものなので、もちろん事前研修でも体現されていたのですが、大リフはまたなんかちょっと違う。壮絶な指導を終え、達成感を得たあとです。まず、自分の体験したことを話したくてうずうずしている空気が教師たちから発され、充満している。さらにはそれを受け止めようという雰囲気もそれに負けず劣らず会場中に満ちているように、個人的には感じました。徹底的に子どもと向き合い、さらには同じ経験を共有している同志としての意識が教師間に芽生えたからこそ、他者の経験に積極的に耳を傾ける姿勢が強まるのかなあと思います。5日間であっても、教師たちが確実に変わったことの鱗片が垣間見えて、とても嬉しくなりました。
 この様々なバックグラウンドを持つ教師たちが、これから様々な分野に散って、日本の教育課題にアプローチして行くことが、私たちが目指している長期的なインパクトでもあります。今回の卒業生からはどんな活躍の便りが届くのか、今から楽しみ!

 LFAの研修、まだまだ発展途上です。これからますます進化していく過程を広報部からもお届けできればと思いますので、引き続きお楽しみに!それでは、今回はこの辺で!



(文:山崎未来)