だんだんと涼しくなり、澄んだ青空が秋を感じさせますね。
こんにちは!今回初めてブログの執筆をします広報の丸山です。初めての記事で緊張しています。
まずは自己紹介から。私は今年の夏、足立区という拠点でのサマープログラム(以下サマプロ)に教師として参加し、現在は広報スタッフとして活動中。これからLearning for All(以下LFA)の活動や魅力を皆さんにお伝え出来るように頑張っていきます!
自己紹介はこのへんにして、「てらかん」ついてお伝えしていきます。
【寺子屋間寺子屋とは?】
昨年から春季寺子屋と秋季寺子屋の間に、毎週土曜日に葛飾区の金町拠点、立石拠点で実施されている寺子屋のことで、「てらかん」と呼ばれています。寺子屋に通う生徒たちは継続して勉強をすれば、前季で学んだことを覚えていられます。そのため正式な寺子屋が実施されない期間にも、子どもたちが継続して勉強出来る場を提供することが寺子屋間寺子屋の目的となっています。
【寺子屋間寺子屋の魅力とは?】
「寺子屋間寺子屋」は、子どもたちに学習するための環境や機会を提供するとともに、一人ひとりにあった指導を行うことが出来る場。それは通常プログラム「寺子屋と共通することでもあります。(通常プログラム「寺子屋」って何だ?と思った方は、是非LFAをホームページへ!)
では「寺子屋」との違いとは?私は「寺子屋間寺子屋は次に繋がる掛け橋」であると考えています。なぜならプログラムとプログラムの間を繋ぎ、子どもたちが学習出来る環境づくりを継続することで、子どもたちの未来の可能性を更に広げているからです。またてらかんは、スタッフや教師経験者で運営されています。プログラム終了後も日々の子どもの成長を見守れること、子どもの変容に関わることが出来ること、教師も引き続き成長出来ることはLFAの新たな魅力ですね。
ここまで簡単にではありますが、てらかんについてご紹介させて頂きました。ですが、もっとてらかんのことが知って頂きたいので、ここからは私自身の体験談を交えながら、さらに詳しくてらかんについてお伝えしていきます!
【プログラム参加前の私の疑問】
自己紹介で申し上げました通り、私は夏からLFAに参加しているのですが、実はプログラムに参加する前、ある疑問を抱いていました。
「あれ・・・?プログラムの間が空いている。」
「LFAは学習支援を通じて、様々な要因で困難を抱える子どもたちと向き合い、子どもたちの学習遅滞の解消、自己肯定感の向上の実現のため、長期プログラム(春季、秋季、冬季)と短期プログラム(夏季)の2つを行っています」とホームページに書かれているのを見て、私は夏季プログラムと秋のプロクラムの間が1ヶ月ほど空いていることに気になりました。
誰しも学んだことを復習しなければすぐに忘れてしまいますよね、一週間前の晩御飯を思い出せないように。学習に遅れを取っている子どもたちにとっても、一度学んだことを長期的に覚えていることは、簡単なことではありません。また学習習慣がついていない場合もあるため、一ヵ月近く寺子屋がなかったら、きっと前季で学んだことを忘れてしまうのではないかという懸念も抱きました。
もちろん忘れてしまったら、次のプロクラムもう一度同じこと学習すれば良いのですが、そのことに対して子どもたちはどう思うのでしょうか。きっと悲しい思いや残念な思いをするんじゃないか…彼らは前季に頑張った、出来るようになったと実感し、少しずつ自分自身に自信が持てるようになっているはずです。それなのにまた次のプロクラムでも同じことを学ぶことになり、更には問題を解いたら出来なくなっていた、なんてことが起きたら子どもたちはがっかりすることでしょう。もしかしたら、せっかく自分に自信を持てていたのにその自信がなくなってしまうかも…。そんな子どもたちの姿は見たくない。そのためには、子どもたちが学習出来る境づくりを継続していくことが何よりも大切であると思っていました。
このような疑問を持ちながらサマプロに参加したのですが、プログラム終了後、私は長期プログラムと短期プログラム以外にも子どもたちが学ぶ場があることを知りました。それが先ほどご紹介した「寺子屋間寺子屋」。てらかんのおかげで、私の疑問は見事に払拭されました。
【てらかんでの私の体験談】
さて次はサマプロ終了後、私がてらかんで2度教師をした体験談について。
てらかん初日。指導形式はサマプロと大きく変わったところはなく、むしろサマプロを経験しているからしっかり指導出来ると思っていました。しかしそれはとんでもない思い違いでした。授業中の子どもの様子が明らかにおかしい。褒めてもあまり嬉しい表情をしないし、問題が解けても喜ばず、自らの頑張りを認めようとしない…授業中の子どもの様子はこのようなものでした。私は授業の終盤でようやく事の原因に気付くことが出来ましたが、そこから子どもを変えることはできず…てらかん終了後、気付いたら私は涙を流していました。
【私が涙を流した理由】
てらかんで子どもの様子がおかしかった原因は、話すスピードでした。
話はサマープログラムに一旦戻りますが、私はサマプロ中に教師としての課題を見つけることが出来ました。その課題とは話すスピード。よく緊張しているの?と聞かれるのですが、そんなときはたいてい早口らしい。自分では普通に話しているつもりだし、全然緊張していないんだけどなあ…。それでも昔からよく指摘されていたので、人と話すときはゆっくり話すように心掛けていました。
しかし私は授業になると、自分では気付かないうちにどうしても早口になってしまう、伝えたい、分かってもらいたいという気持ちが強くなることで。しかし子どもにとって、それはせかされている気分になり、安心して学習が出来なくなると気が付き、サマプロでは常に「ゆっくり、ゆっくり」と自分に言い聞かせながら指導をしました。
このようにサマプロで自らの課題を発見したにも関わらず、てらかんでサマプロでの経験を活かせなかった自分、また授業中の子どもに様子がおかしなことに気が付いていたのに、ただただ焦るばかりで何もすることが出来なかった自分。そんな自分に対して腹が立ち、成長してないことが悔しくて溜まりませんでした。サマプロで私は一体何をしてきたのか?何を学んできたのか?それで私は思わず悔し涙を流してしまったわけです。何よりも子どもたちに申し訳ないことをしました。早いスピードで話された子どもはきっと焦りを感じ、授業中不安な気持ちだったのでは。
二回目のてらかん。前回の思いを晴らすため、話すスピードを意識して授業に臨みました。そうしたところ、前回と子どもの様子が明らかに違っていました。話すスピードを変えたことによって、安心空間を作ることが出来たのかなあ…。問題が出来たときにはガッツポーズをしたり、自分に対して「素晴らしい」と言い自分自身を褒めたりと、自分を認め、自分に自信を持っている子ども。また「やったー!」や「褒められて嬉しい」等とプラスな発言が授業中に多く出るようになり、内心私はほっとしました。
てらかんで教師をしていなければ、サマプロ前の私に戻っていたかもしれません。てらかんでも振り返り(リフレクション)の機会があり、そこで自らを見つめ直し、課題を発見することが出来ます。子どもたちと向き合うことで子どもが成長していくと同時に、教師も成長する。てらかんは教師が更に成長出来る場であると思います。
「サマプロだけで終わらせるのは勿体ない!」
私はプログラム後、LFAを通じて自分自身を更に成長させていくことが出来ること、子どもが日々変容していく様子を見守り続けることが出来ることを知り、今後もLFAに関わっていきたいと強く思いました。しかし私は教師として秋季にどうしても参加することが出来ず、悩んだ末に出した結論は…どのような形でもいいのでこれからもLFAに関わっていきたい!ということで現在は広報スタッフとして活動しています。今後も広報スタッフをしながら、てらかんで教師をして、子どもたちと向き合っていきたい!
ここまで読んで下さってありがとうございます。
秋季プログラムのエントリーは終了してしまいましたが、冬季プログラムの『告知開始が11/2(土)』から始まります。LFAに興味を持った方、前回参加するか迷っていた方、私たちと一緒に子どもたちと向き合ってみませんか?以前プログラムに参加して下さった方、また私たちと一緒に子どもが変わっていく姿を見ませんか?今回私が関わったてらかんのような関わり方もありますよ!スタッフ一同、皆様の参加を心よりお待ちしています。
(文:丸山茜)