サマプロ研修中の魅力的な人物写真10選

写真を眺めていると、環境や心情って顔に出るんだなあって思うよね。 こんにちは!広報部の山崎です。 悲喜こもごものサマプロから2日後。私は都内某所で実施されている、サマプロの事後研修、その名も大リフレクション大会に来ていました。

中学が大嫌いだった私が中学校教員を志すことを決めた理由

こうして皆さんに向けて文章を書いている私、現在Learning for All(以下LFA)の広報部に所属しております山崎未来と申します。ご縁がありまして、今回はこうして皆様の目に触れる文章を書く機会を頂いたので、僭越ながら最近私の身に起こった出来事を紹介したいと思います。教員という職業に関心のある方向けの要素が強いですが、せっかくここまで目を通してもらえたのであれば、最後までお付き合い頂ければと。

子どもの可能性を信じることを忘れてはならない。―教師体験談 中川愛

今回の活動日誌は、2012年秋季寺子屋くらぶの葛飾拠点に寺子屋教師として参加し、冬季寺子屋くらぶにも再採用教師として参加される中川愛さんをご紹介します。秋季の寺子屋での学びやご自身の成長、子どもへの思いを語って頂きました。

Facebook投稿用ボツ写真で遊んでみた

みなさまこんにちは!Learning for All広報部の山本です。現在LFAでは、Learning for Allサマープログラムのエントリー締め切りが間近にせまっていることを受けて、facebookページでこのようなカウントダウンを行っています。

どこよりもアツい夏!LEARNING FOR ALLサマープログラム実施のお知らせ

海だ花火だ夏フェスだ! 夏ですね!暑い暑い。電車に乗っていてもTVを観ていても、「夏だから~」みたいな広告、CMをよく見かけて、夏ってやっぱり特別な季節なんだなあってことを感じます。広報部の山崎です。このブログの読者の方は大半が大学生なのかな?と個人的には感じているのですが、大学生の夏休みと言ったら、もう、何でもできそうな感じがすごい。気になるあの娘を花火に誘ったり、サークルでBBQに行ったり(リア充!)、何をしようか、めくるめく夏休みを満喫している方も多いのではないでしょうか。

2014年2月4日火曜日

【教育実習体験記②】 ―LFAでの教師の経験が教育実習でどう生きたのか―

こんにちは!広報部の丸山です。冬季プログラムが始まりました!
前回の記事に引き続き、今回はLearning for All(以下LFA)での教師経験が教育実習に生かされたことについて、皆さんにお伝えしていこうと思います。


【教育実習前―LFAでの教師の経験-】


 教育実習が始まる前に、学習支援ボランティアをしていたのですが…ある出来事がきっかけで、子どもを取り巻く環境が子どもの将来を左右しているのではないかと考えるようになりました。

ある日のこと、周りの子どもたちがノートを取っている中、何もせずに、じっとしている一人の男の子の姿が目に入りました。気になった私は彼に「ノート取ろう?」と声をかけてみました。すると、その男の子は「分からないんだからどうせ取っても意味ないよ」という返事。この言葉に私は衝撃を受けました。

勉強することを諦めてしまう前に、彼に何か出来ることはなかったのか、学習に躓いてしまっても、出来るようになりたいと思える機会はなかったのかと疑問に思いました。学習に遅れを取ってしまったのは、あの男の子が努力しなかったからではなく、努力出来る環境がなかったからではないかと考えています。

その日を機に、彼のような子どもたちがもっといるのではないか?と考えるように。そして勉強を諦めてしまっている子どもに十分な学習環境が提供されていないことに対して課題意識を持つようになりました。(これはLearning for Allと関わることになったきっかけの一つです。)

 そんな時にLFAに出会いました。私が夏のプログラムで指導した子どもたちは、「どうせ私はバカだから」と言うのが口癖でした。
私は「どうせもう…」と諦めかけている子、頑張っていてもその努力を自分で認められない子に対して、「学習を通じて、自分の可能性を信じ、何事にも挑戦出来るようになって欲しい。自分は出来るんだという気持ちを持てるようになって欲しい。」という思いを持って接しました。

特に子どもが出来たことを心から褒め、努力の過程に対しても褒めていくこと、私が見つけた子どもの良いところを伝えていくことを心掛けて、指導をしました。

その結果少しずつではありますが、子どもたちは変わっていきました。「どうせ私はバカだから」と言っていた子が、「私って出来るじゃん!」とつぶやくようになったり、指導最終日には「私、夢に向かって頑張ってみる!そのために今は勉強を頑張らないといけないんだね」と言ってくれたりしました。(まだまだお伝えしたいエピソードがたくさんあるのですが…今回はこの辺にしておきますね。)
教師の言葉かけひとつで、子どもたちの気持ちや行動が変わっていくことがよく分かった夏でした。

また、私は子どもが理解しているかどうか確認したいとき、「大丈夫?」という言葉を頻繁に使っていました。この言葉は、何気なく使ってしまう言葉ですよね。でも「大丈夫?」って聞かれた子どもはなんと答えるでしょうか?本当は大丈夫じゃない場合でも、きっと子どもは「大丈夫」って答えてしまうはずです。そのことに初めて気が付きました。

LFAでは授業後に、指導を振り返る機会があり、子どもがしたこと、考えていたこと、感じていたこと、したかったことを振り返ります。その振り返りを通じて、私の指導は教師の一方的な思いだったということに気が付くことが出来ました。私は今まで、教えたい、分かってもらいたいという気持ちから、子どもが何を学びたくてどう教えてほしいのかを全く考えられていませんでした。教師の目線で考えていたんです。子どもの表情を読み取り、共感し、子どもの思考に寄り添うことを意識して授業を行うこと、これもLFAで学びました。

夏のプログラムの経験を通じて、子どもの可能性を信じ、子どもの気持ちに寄り添ってくれる人や挑戦出来る環境があれば、どのような子どもでも大きな成長をすることが出来るのではないか、また「出来た」「分かった」という経験の積み重ねが自信となり、子どもが将来に対して、希望や期待を持ちながら成長していけるのではないか、と思いました。


【教育実習中―LFAでの教師の経験が生きるー】

LFAが対象としている子どもは、学習する環境に困難を抱える子、学習内容を理解するのに時間がかかる子、なかなか授業内容を覚えられない子。このような子どもたちはそもそも褒められる経験が不足しています。そのため自分の良いところに気付く機会がありません。当然、これでは子どもたちが自分に自信も持つことは難しいです。このような子どもたちは学校現場にもいました。

そのため、LFAで一人ひとりの良さや個性を見つけ、それを子どもたちに伝えていったように、教育実習でもこのことを心掛けました。

一人ひとりの良さを見つけると言っても、学習面においてなかなか力を発揮出来ない子どもに対しては、授業以外の場面でその子の良さを見つける必要がありました。そもそも38名一人ひとりの良さを見つけることは、意識していてもなかなか難しいことでした。しかしこの目標を持ったことで、一見しただけでは気がつかないような子どもの良さが見えてきて、子ども一人ひとりに様々な良さや個性があると改めて思うことが出来ました。

 子ども自身が自らの良さに気づきそれを生かしていって欲しいという思いを込めて、実習の最後には38人一人ひとりに、私が3週間で見つけた子どもの良いところを書いたお手紙を渡しました。手紙を渡した後、一人の女の子がそっと来て恥ずかしそうにこんなことを言ってくれました。

「先生、このお手紙、私にとってわすれられないおくりものになったよ。ありがとう」

“わすれられないおくりもの”。これは私が9時間かけて子どもたちに授業した単元の題名です。授業自体は多くの課題が残り、上手く出来た授業は正直ありませんでした。でも子どもの中に何となくでも授業を通じて、伝えられたものがあったことを知ることが出来ただけでなく、“わすれられないおくりもの”という言葉で、私にメッセージを伝えてくれたことに感動しました。

             


”LFAの経験を通じて私が一番得たものは、一人ひとりを見る力。”

 きっとLFAで一人ひとりの子どもを見つめる経験をしていなかったら、私は全員の子どもの良さを見つけることが出来なかったかもしれません。そもそもこのような目標自体持たなかったかもしれません。

 学校にいると子どもは大人数のうちの一人になってしまい、教師が意識しなければ、子どもが褒められる機会が少なくなる、そんな気がします。大人でも褒められたら嬉しいですよね。子どもなら褒められることはもっと嬉しいと思いますし、褒められることを求めていると思います。だから実習での課題の一つが、3週間で38人の良いところを必ず見つけ、それを褒め、そして彼らに伝えることでした。これはLFAでの経験があったからこそ出来たことでした。

【教育実習を終えて】
 教育実習中に経験したことは、学校現場においてほんの一部かもしれません。でも3週間という短い時間の中で、全ての子どもたちが多くの良さを持ち、可能性を秘めていることを改めて知りました。測り知れない可能性を秘めている子どもたちの成長を見守り、その可能性を伸ばしていく教師はやりがいがあり素晴らしい職業であると思いました。

そして一人ひとりの子どもたちと真剣に向き合い、一人ひとりの良さや可能性を見抜き、子どもの無限の力を最大限に引き出す教師、子どもたちに良さや可能性を伝え、彼らが自分に自信を持てるようなきっかけを与えられる教師になりたいと思っています。

 もしこの記事を読んで下さっている方の中に、これから教育実習を控えている人、教師を目指している人がいらっしゃったら、是非今のうちから子どもと接する経験をしてみて下さい。きっと貴重な経験になると思います。

 正直、LFAでの経験がのちの教育実習でこんなに生かされるとは、思ってもいませんでした!教育実習前にLFAで教師の経験をしたことで、教育実習が有意義なものになっただけでなく、目指したい教師像が見つけることが出来ました。
 
 ここまで読んで下さってありがとうございました。少しでもLFAが気になったら、是非ホームページを見て下さい。


(文:丸山 茜)

2014年1月18日土曜日

【教育実習体験記①】―教師になることを諦めてかけていた私が教師になろう!と決心出来た3週間―

 皆さん、こんにちは!広報部の丸山です。
2014年になりましたね。皆さんにとって素敵な一年になりますように!
昨年の11月に、私は3週間の小学校の教育実習に行ってきました。2回にわたってそこでの体験を皆さんにお伝えしていきたいと思います。最後まで読んで頂けると嬉しいです。思いが溢れてしまいそうな予感が!!


【教育実習前に学校ボランティアをして感じた不安
 私が最初に教師になりたいという夢を抱いたのは、小学生の頃です。大学に入ってからの3年間は、学校インターンシップや学習支援ボランティアを行い、自分の教師としての適性を模索してきました。


ずっと小学校の教師になることを夢見てきた私ですが、いつしか教師になりたいという思いよりも、迷いや不安の方が大きくなっていきました。自分は教師に向いているのか、教師になれたとしてもやっていけるのかと。教師という仕事の重さを知るにつれて不安は大きくなり、子どもと接する機会を持てば持つほど、その難しさや怖さを感じるようになりました。「憧れ」だけでは教師という仕事はできない。これは学校現場にいたからこそ感じたことだったのかもしれません。


 もしかしたら、今この記事を読んで下さっている方の中には、私と同じように教師に向いているのかなと悩んでいる人もいるかもしれませんね。
 教師になることしか考えてこなかった私にとって、この迷いや不安は大きな問題でした。


【教育実習中の気持ちの変化】
教育実習1週目。精神的にきつかった…、というのも子どもが大好きなはずなのに子どもたちと過ごす時間を楽しめない、実習が終わるまでの残りの日数を数えている。そのような自分に気がつき、本当は教師になりたいと思ってないんじゃないか、とさらに悩むように。また教師の忙しさや大変さを目の当たりにして、教師になったとしてもやっていけるのかなと不安にも思いました。


 教師は子どもの成長や将来に関わる責任の大きい仕事。教師の一言で子どもの将来を変えてしまうかもしれない。そのように思っていたからこそ、子どもとの時間を楽しみ、子どもの人生を良い方向に変えるよう行動できない今の私は、やっぱり教師に向いてないんじゃないかと思い悩みました。
しかし第2週目から気持ちに変化がありました。私を見る子どもたちの目が変わっていくのを感じたからです。実習第1週目は、学習支援ボランティアで毎週来ているお姉さんのような存在でしたが、授業を始めてからは教師して見てくれるようになりました。その子どもたちの眼差しを受けて、子どもたちにとって私は実習生ではなく、一人の教師なんだという自覚を持ちました。


子どもたちにとって、実習生の授業も貴重な学びの時間。その時間が無駄になってはいけないという思いを持ち、毎時間の授業を全力でやりました。きっと授業中の私の言動から、子どもたちが私の思いを感じ取ってくれていたのかなと思います。またボランティアでは支援を必要とする子どもと接する機会が多く、クラス全員と接することがなかなか出来ていませんでした。しかし実習中はクラス全員と関わる機会を一日一回は持つように心掛けました。それが子どもたちとの信頼関係を築くことに繋がり、結果として子どもに助けられながら、授業をしていくことが出来たんだと思います。


初めての一斉授業は戸惑うだけでなく、クラスの中には学力の差があったため、なかなか思うような授業が出来ませんでした。毎回課題ばかりの授業でしたが、それでも辛いと感じることなく、授業が楽しい。出来た!分かった!時の子どもたちの表情を見られた時はやりがいを感じ、やっぱり私は教えることが好きだと改めて思うことが出来ました。また子どもたちが考えている様子、まっすぐこちらを見て分かろうとする姿、頑張ってワークシートを書いた努力の跡を見て、少しでも彼らの成長に携わりたいと強く思いました。


3週間はあっという間でした。ここには挙げきれないほどの多くの学びがありました。その中でもこの実習を通じて一番得たものは、教師になりたいという気持ちです。実習前は半ば教師になることを諦めていましたが、実習を終えた今は教師になろう!という決心が出来ました。
 


【教育実習後に子どもから貰ったもの】
 教育実習後も実習先で学習支援のボランティアを続けているのですが、実習後にある女の子から手紙を貰いました。その手紙には教育実習中の話が綴られていました。
実際に子どもから貰った手紙
手紙の内容はこのようなものでした。


「丸山先生はとてもみんなに分かってほしいみたいな表しょうでいつもじゅ業をしていました。ほうかごのこっているときに丸山先生が教育実習のじゅんびをしていました。私はそんな丸山先生をみて力になりたかったのでじゅ業中たくさん手をあげました。少しでも力になれたでしょうか?大学のおべん強頑張ってください。」
読んで思わず泣いてしまいました。彼女のように授業中頑張って手を挙げてくれた子、先生の力になりたいから何かお手伝いしたいと言いに来てくれた子、休み時間になると先生遊ぼうと声をかけてくれた子…。教育実習を無事終えることができたのは、子どもたちに助けられていたからなんだなと思います。
子どもたちの成長に関わり、その成長をそばで見守り続けたい。そして子どもたち一人ひとりが自分の良さを生かして活躍出来る場、輝ける場を作っていきたい。今はそう思っています。
ここまで読んで下さってありがとうございました。


私は学習支援ボランティアとLFAの経験があったからこそ、教師になることについて深く考える機会を持つことが出来ました。
学校ボランティアは半年や1年と継続的に学校に通うことで子どもの小さな変化や成長に気がつくことも出来ますし、自分自身の成長にも繋がるので、教員を目指している方はやってみるといいと思います。

またLFAでは一人ひとりの子どもたちと徹底的に向き合い、子どもの成長の瞬間に立ち会う経験が出来ます。私がLFAでの教師経験を通じて一番得たものは、”一人ひとりを見る力”でした。そしてLFAでの経験は、教育実習に活かすことが出来ました。LFAでの経験が、教育実習にどう活きたのか?そのことについては、次の記事で詳しく書いていこうと思います!




(文:丸山 茜)

2013年12月14日土曜日

【立石拠点教師密着③!】~成長とは?リーダーシップとは?~


「成長」「リーダーシップ」
最近よく聞くこの言葉。素敵なことばですよね。
でも、「成長」「リーダーシップ」ってなんでしょうか・・・?
 本日ご紹介するのは、楠瀬大志 君。
“くっすー”の愛称で親しまれる彼は、“リーダーシップ”というキーワードのもと、LFAに参加しました。高校時代、ある団体で“リーダー”に選ばれたものの、「何もできなかった」と激しく後悔し、「リーダーシップってなんだろう。」と考えるようになったそうです。
くっすーは、サマープログラムからの、二期連続での参加です。サマープログラムでは、わたくし染野も、くっすーと同じ拠点で教師をしていました。長期にわたって彼を見ていて、その素直さと、良いものを吸収していこうという姿勢に驚かされています。
また、彼は立石のムードメーカーでもあります。自称、HAPPY担当。・・・と、ちょっとよく分からないことも多いのですが(笑)、その突き抜けた明るさで、立石拠点を元気にしてくれています!

               


【話が長くなる・・・】
そんなくっすー、自分自身の一番の課題は「わかりやすく伝えること」だといいます。「要点をびしっと伝えられればいいのに、こう説明したらこれが例外になるよな・・・」と考えながら話してしまうのだそうです。たしかに、話の途中で何度も、「えっと」と詰まったり、噛んでしまったりしている姿が目立ちます。
わかりやすく伝えるって、難しいですよね。伝えたいことが多すぎてついつい話が長くなってしまったり、逆に言葉につまってしまったり。(私自身、このブログを書きながら、皆様にどう伝えればいいのだろう・・と苦戦しております。)


【成長志向という長所】
さて、「わかりやすく伝えること」が一番の課題だという彼。
対談の中で、他にもたくさんのことを話してくれました。
スタッフに指摘されて一番はっとしたのが、一つ一つの行動に意図がないこと。だから、意図をもつことを考えるようになった。」
 たとえば指導中。「あ、時間が余った。よし、プリントやろう。」とファイルを探し始める、これは完全に行き当たりばったりな対応ですよね。LFAでは、まず、その時間の理想状態を考え、そのうえで行動を選択することを求められます。
「秋季プログラムは、サマープログラムに比べて、ゆるやかに成長している。」
 サマープログラムは短期集中5日間のプログラムです。短期プログラムと長期プログラムでは自己成長の形も変わってきます。
「学業との両立が難しかったから、時間の使い方を大幅に変えてみた。」
 朝早起きをして活動し、また、タイマーをきって作業にかかることを習慣化した結果、効率がよくなったそうです。
 くっすーは、良いと思ったものはなんでも吸収し、自分自身を高めて行こうという姿勢を崩しません。常に、多角的に、“もっと良いもの”を求めた結果、彼の中で様々な学びを得たのでしょう。
 
 【子どもの成長】
 ところで、くっすーは三人の子どもに指導をしています。中学二年生の女子生徒二人と、同じく中学二年生の男子生徒一人です。この、男子生徒(仮にY君とします)は、とってもおしゃべりな少年です。そんな彼の口癖は、「俺的に当然ですから(どやあ)。」褒められればいつもこのセリフが飛び出します。逆にできないことがあったときは、「いやー無理っすよ。」と口の端で笑っておしまい、でした。
 
そんな彼が最近、できなかったときに悔しがるようになったのです。英語のテストで単語を間違えてしまったとき、悔しそうに下を向いたかと思ったら、ペンをもって自ら単語の練習を始めました。これには正直、驚きました。はたから見たら、小さな小さな変化かもしれません。しかし、Y君にとっては、とっても大きな成長です。「できないものは、できない」と考えていたY君の中に、「もっとできるはずだ。」という意識が生まれたのでしょう。この成長は、常に“もっと上”を見るくっすーのもとで学んだからこそ、つかみ取れたものであるように思います。

              

【長所と短所の共通点】
 常に上を見続ける、くっすーの成長志向は本当に素敵なものです。と同時に、それはくっすーの、“わかりやすく伝える”という課題にもつながってくるように感じられます。これは完全に個人的見解ですが、何を目指して成長するのか何を伝えるために話すのか、くっすーの中でその軸が見つかれば、彼の課題はおのずと解決されるように思います。
今後、くっすーが自分の軸を見つけ、ますます輝いてくれることを期待しています!
【冬季プログラム学生教師募集中!】
LFAでは、きっと、“普通の大学生活”を送っていては絶対に得られないような、貴重な経験ができます。多くのことを学び、多くのことを考え、自分の中での価値観の変化を感じられるはずです。
少しでも興味をもってくださったら、ぜひ、一度、HPをご覧ください。ただいま、冬季プログラム学生教師募集中です!


(文:染野あゆみ)

2013年12月13日金曜日

【足立スタッフ成長記②】学生の成長が子どもの成長に繋がるとき

皆さん、こんにちは!広報部の丸山です。
 今回の活動日誌は足立拠点スタッフ成長記第2弾!!
現在実施されている秋季プログラムで足立拠点のサブプロジェクトマネージャー(副現場管理者のこと、以下サブPM)として参加している森作優輝さんに密着し、このプログラムに参加している子どもや学生の成長について皆さんにお伝えしています。
 前回のインタビュー(足立拠点スタッフ成長記①)では、どうしてLearning for All(以下LFA)に関わろうと思ったのか、秋季プログラムに向けてサブPMとしての意気込みなどを熱く語ってくれた森作さん。
 いよいよ今週で秋季プログラムが終わります。森作さんはサブPMの経験を通じて、どんなことを感じ考えてきたのか、そして秋季プログラム終了を控えてどんなことを想うのかを語って頂きました。
 またの足立拠点の様子についても、合わせてお伝えしていこうと思います!

                               

 皆さん、スタッフって具体的にどんなことをしているかイメージがつきますか?教師だったらイメージしやすいと思いますが、スタッフと言われるとなかなかイメージしにくいですよね。前回のインタビューではスタッフの仕事内容について詳しく聞くことが出来なかったので…
―森作さん、そもそもスタッフ(PM、サブPM)ってどんなことをしているんですか
 スタッフの仕事は様々にありますが、主に教師が最大限子どもたちに向き合えるようサポートをしています。具体的には指導中の子どもと教師の様子を観察し、指導後そこで気づいた点をもとに、教師と対話をして、次回指導が更に良くなるようフィードバックをしています。またアドバイスをするだけでなく、指導法などで何か問題を抱えたときは相談にも乗っています。
―なるほど。スタッフは教師にメンターとしてつき、プログラム中の子どもへの指導と課題解決をサポートする役割を担っているんですね。
 そうですね。教師が指導に集中出来るように、子どもたちに真剣に向き合えるようにしています。
―そういえば、代理教師として足立拠点に伺った時、指導前に教師と真剣に何か話し合っていましたよね?教師と何について話していたんですか?
 教師が指導をする上で、苦手としている場面のロールプレイ(※)を行っていました。指導前に、教師の指導における疑問や不安を解消することで、教師が自信をもって子どもたちに指導することが出来るようにしています。またロールプレイではスタッフが子ども役になって行うため、子ども目線に立った指導が出来ているかを見つめ直すことも出来ます。


※実際の授業場面を想定して、スタッフが子ども役になって教師が指導を行うこと。ロールプレイを行うことで、実際に同じような場面が起こったときに適切に対応できる。


―そうですね、LFAでは、子ども目線に立った指導をとても大切にしていますね。私も初めは、教えたい、分かってもらいたいという気持ちから、子どもが何を学びたくてどう教えてほしいのかを全く考えられていませんでした。教師の目線で考えていましたね。


でもスタッフから「その問いかけは、子どもはどう思うかな?」「子どもの理解のスピードを考えている?子どもを待つことも大切だよ。」とフィードバックを貰いました。その初めて、私の指導は教師の一方的な思いだっていうことに気がつきました。


子どもが成長を実現するためには、子どもが何を思い、何を感じ、何をしたいのかという子どもの思考、感情、欲求を読み取ることが大切だったんです。子どもの成長を大切にしているからこそ、教師たちが子ども目線に立った指導を行えるように、スタッフがサポートしてくれるんですね。


―初めてのサブPMはどうですか?秋季プログラムが始まったときと、プログラムが終盤にさしかかった今とでは、何か変わったことはありませんか?
 今だから言えることなんですが…実は、サブPMとして活動していくことが初めは辛かったです。
というのも、自分は今まで教師として活動してきたので、教師としての強みはありましたが、サブPMとしての強みはないんじゃないか…それにもう一度教師をしたいという気持ちが強かったので、指導している教師が羨ましく、自分はそれを見ているだけ…正直、スタッフという立場がきつかったです。実際にこれまで人を引っ張っていく機会がなかったので、現場をまとめることが難しかったです。
 
 最初はこんな気持ちでいましたが、何度も現場に足を運んでいくうちに、気持ちが変わっていきました。教師たちが来週もっといい指導が出来るように、彼らが克服しなければならない課題はなんだろうと考えるようになったんです。そして教師の指導をじっくりと観察し、彼らの課題を見極め、それを教師たちに一番響く言葉で伝えていく。スタッフとしての楽しさを感じるようになりました!
 指導経験がある自分だからこそ、見つけられる教師たちの強みや弱みがあると気づき、今はいい意味で、吹っ切れてきました。これからスタッフとしての強みを見つけていけばいい、誰よりも努力して成長していけばいい、というふうに変わっていくことができました。
―サブPMをしていく中で森作さんの中で変化があったんですね。
  そうですね。最近は、サブPMとしてのやりがいを感じられるようになりました。
―どんなやりがいを感じたんですか?
足立拠点に春から関わっているため、自分が受け持った子どもだけでなく、長期的に足立拠点の子どもたちの成長を見られるのは、とても嬉しいですね。
特に遣り甲斐を感じたのは、教師の成長が、子どもに成長に繋がっている様子を見られたとき。あのときは、本当に嬉しかったです。
―なるほど!教師の成長が子どもの成長に繋がっているんですね。もう少し詳しく子どもと教師の成長について聞かせて下さい!
 春季プログラムで自分が教師として指導していた子どもが、継続して秋季プログラムにも参加してくれています。そして今、その子どもを私の担当である教師が指導しています
 その子は今まで勉強が嫌いで、一問でも間違えてしまうともうやりたくないとよく言っていました。しかし、今では満点が取れないことをとても悔しがり、粘り強く学習に取り組めるようになりました。また学習に対する意欲が変わっただけでなく、結果にも現れてきています。指導後の確認テストでは満点を取れるようになりました。
 以前は子どもにとって安心感を与えるだけのお姉さんのような存在でした。しかし今では笑顔と受容といった彼女自身の強みをしっかりと活かし、安心感だけでなく結果も出してあげられる教師へとなっていきました


 前と同じ授業をするだけでは、子ども達の成長はありません。自分自身の指導をしっかり振り返り、常に自分自身も学び続けているからこそ、子どもも少しずつ変わっていくんだと思います。
―子どもの成長を実現するためには、教師自身の行動を変え続ける必要があるんですね。教師が変わっていくことで、子どもも少しずつ変わっていく。改めてこのプログラムは、教師と子どもが成長していく場であると思いました。


―では、子どもの成長を実現のため、教師が成長していけるように、スタッフとして森作さんは何を教師たちに伝えていますか?
 教師には2つのことを問いかけ続けようと思っています。一つ目は本当にそれが子どものためになるのか、二つ目は子どもの成長に繋がっているのかということです。子どもたちによい未来を描いてほしいという思いを持っているからです。
 そのため教師たちに対して、学習指導だけで終わって欲しくないと思っています。“子どもの未来を信じ、子どもをよい未来に連れていけるように”という思いを教師たちにはいつも伝えています。
―森作さんの子どもに対する強い熱意が伝わってきました。私も目の前の子どもたちが将来に対して希望を持ち、ワクワクしながら大人になってほしいと思っています。
  
―最後に秋季プログラム終了に向けての思いを聞かせてください。秋季プログラムで子どもたちに何を残したいですか?
 残りの指導だけで、子どもたちの学習遅滞が完全に解消されるとは思っていません。しかし子どもたちが自立して学習出来るようになってほしいと強く願っています。そのため、秋季プログラムを通じて、子どもたちに出来るようになったという実感を残したいです。そして出来るという実感から、これからも頑張りたいという気持ちを持ち、冬も頑張っていってほしいと思っています。


―教師やスタッフが本気で子どもの可能性を信じ、彼らと向き合い続ければ、きっと子どもにその熱い思いは伝わると思います。分かった!出来た!という実感が、子どもたちのやる気や自信に繋がっていってほしいですね。



 実際の秋の足立拠点を見て、インタビューをして分かったこと。


問題が出来たとき教師とハイタッチをする子、100点を取りその答案を嬉しそうに教師に見せてくれる子、「出来たああぁぁ!!!」と声に出して言っていた子…教室に小さな「出来た!」「分かった!」がたくさん生まれていました。そして教室には子どもたちの笑顔が広がっていました。
このように子どもの成長が少しずつ実現していくのは、本気で子どもたちの可能性を信じ向き合い続けて、子どもの成長を彼らと一緒に喜ぶ教師、スタッフたちがいたからだと思います。
心から子どもたちを信じれば、子どもたちもそれを感じ取ってくれるということもわかりました。授業を真剣に聞いてくれるようになる子、宿題を最後までしっかりやってくる子、満点を取れなかったことに悔しがるようになった子…と少しずつではありますが、子どもたちは確実に変わっています。


 子どもの成長を心から信じる教師たち、そして教師の成長を信じているスタッフたちが足立拠点にいました。このことは足立拠点だけに限りません。他にも本気で子どものことを考えている仲間がたくさんいます。
子どもと教師の成長を達成するための研修、指導案、教材作り、指導、指導の振り返り、フィードバックといった教師が全力になれる環境が整っています。教師として参加する人も、スタッフとして長く活動する人も、それぞれの想いをぶつけ合いながら成長できる場。
そしてLFAには子ども、教師、スタッフ…誰に対しても「もっとできる」を投げかけ続ける文化があります。人の成長を信じることが出来るからこそ、LFAのプログラムは相手も自分自身も成長出来る場になっているんだと思います。


 ここまで読んで下さってありがとうございました。


  「誰かを変えるために、自分自身と向き合う経験」をしてみませんか?
現在、冬季プログラムに向けた教師を募集しております。12月15日(日) 23:59がエントリー締め切りとなっておりますので、それまでにご応募頂ければと思います。(→冬季プログラム エントリーフォーム


 皆様とともに活動できることを心待ちにしております!


(文:丸山 茜)